新型コロナウイルスが収束しつつある中国。上海でも最近各種規制が緩和されてきています。3月28日現在、私の住んでいるエリアの新型コロナ対策状況をまとめてみました。
小区(住宅団地)の入出管理
私の住んでいる上海市長寧区の小区(住宅団地)では、3月27日(金)より規制が緩和され、外部の人もマンション内まで入れるようになりました。
【緩和前】
- 住居者以外は小区に入れない(郵便物、出前は小区入口の棚に置かれる)
- 小区に入るのに体温検査が必要
- 小区の出入り口は1か所以外閉鎖
【緩和後(3月27日~)】
- 住居者以外でも小区内、マンション内に入れる(郵便物、出前を部屋まで届けてもらえる)
- 小区に入るのに体温検査は不要
- 小区の出入り口は1か所以外閉鎖のまま
家政婦も呼ぶことが出来るようになったので、今日2か月ぶりに家事代行サービス「悦管家」を利用しました。
小区の入出管理解除は、同じ上海でも住んでいる地域によって異なります。会社の社員に聞くと、早いところでは20日から解禁されていました。
オフィスビルの入出管理
会社が入っているオフィスビルの管理は今までと変わりません。体温測定し入館証カード番号と体温を台帳に記帳します。出前、郵便物は1階の入口までしか配達されないので自分で取りに行く必要があります。
国外から来た場合は、2週間の隔離証明書と「随申码」(健康2次元バーコード)緑表示があれば入館証を発行できます。私の会社の社員(上海人)は、3月1日に日本長期出張から上海に戻ってきました。2週間の自宅隔離終了後に下図の証明書をもらいました。
街でのマスク着用率と体温検査が必要な場所
今日(3月28日)、近所のショッピングモールと公園に行ってきました。
外では大部分の人(98%以上)がマスク着用しています。マスクをしていない人を7,8人ほど見ましたが全て60歳以上のおじさんです。マスクはスーパーでもコンビニでも普通に売っていて購入できる状況です。
ショッピングモール「龙之梦」は入場に体温検査は不要です。
ショッピングモール「来福士」は体温検査が必要です。
テスラのショールームにも結構客が入っていました。
中山公園は入口で体温検査があります。
公園内では桜が咲いています。今日は寒くて天気が悪いので人は多く無いです。
まだ再開していない店
飲食店やマッサージ屋などは大部分が既に再開しています。スポーツジムは人数制限があり予約が必要だったりします。
スーパー銭湯はまだ再開していない場所が多いです。上海の極楽湯はまだいつ再開するか分からない状況です。以前紹介した店は再開していました。
後、上海の学校再開のめどもまだ立っていません。
外国人の入国制限(鎖国へ)
3月28日(土)から外国人が中国に入国することが出来なくなりました。一部例外はありますが、一般のビザや居留許可を持っていてもNGとなります。既に中国に入国している外国人は引き続き滞在可能です。また、中国人が上海に帰国する際には、必ず指定施設で14日間の隔離が必要になります。
昨日まで上海の空港だけでも毎日1万人以上の入境者がおり、3月27日にはそのうち17人に感染が確認されています。国際便のフライト数を大幅に制限して海外からの逆輸入を防ごうとしています。
日本が心配
東京都内の感染者は4日連続40人を超えています。
新型コロナウイルスに関連した患者等の発生について(3月27日公表分)
厚生労働省のサイトによると、東京都の検査実施数は
と、検査数が少なすぎて全ての濃厚接触者すら検査できていない可能性があります。また、検査数に対する陽性率もかなり高いので、既に市中感染が広がっている可能性が高いです。
中国での徹底対策を経験した身から言うと、今の「自粛要請」というようなお願いの仕方では、今後欧米のように広がってしまうのではと心配です。