2021年1月 上海で切替申請した新しいパスポートを受け取りました。
中国在住日本人のパスポート番号が変わると各種手続きが必要です。ビザ・銀行・証券会社・スマホ・各種アプリで手続きを行ったので内容をまとめました。手続きには「同一人物証明書」が必要なケースもあるので要注意です。
新パスポートの申請
- 申請日:12/23
- 受取日:01/05
- 必要日数:13日(年末年始を挟んだため)
上海でのパスポート申請は「在上海日本国総領事館」別館で行います。住所は上海市延安西路2299号上海世貿大厦13階。
パスポート更新に関する詳細については下記領事館のサイトを参照し、事前に申請資料を印刷して持っていきました。
(2)旅券の有効期限が切れそうだ(1年未満) | 在上海日本国総領事館
2021年12月23日に申込し、受取は22年1月5日です。年末年始を挟んだため2週間かかりました。今はコロナの影響で日本に行く中国人がいないためか窓口の待ち時間はほぼありません。
▼申請後に受け取った資料
料金は10年パスポートで1,065元。受取時に現金で支払います。(世貿大厦1階入り口近くにATM有)
パスポート発行年月日は2021年12月24日。申請翌日の日付です。
同一人物証明書(新旧パスポート番号が同一人物であることを証明する書類)は不要だと思っていたのでこの時は申請しませんでした。
パスポート変更後手続き(就業証・ビザ)
1.臨時宿泊登記書の更新
- 申請日:01/05
- 更新時間:10分
下記リンクをWechatでスキャンし、新しいパスポートの画像をアップロードし申請しました。
申請後10分ほどで承認完了のショートメッセージを受け取り手続き完了です。リンク先のPDFファイルを印刷します。
2.外国人就業証の更新
- 申請日:01/05
- 受取日:01/11
- 必要日数:6日
今回は就業証・ビザの期限切れに合わせてパスポートを更新しました。
更新手続きは会社の総務に任せているので詳しくは聞いていませんが、通常の更新手続き(パスポート番号変更なしの場合の更新)と大差ないようです。
パスポートの証明写真の背景色は藍色(総領事館サイトに記載有)なので、同じ写真は使えませんでした。(中国の就業証、ビザ共に背景色白以外NG)
3.居留許可(ビザ)の更新
- 申請日:01/13
- 受取日:01/24
- 必要日数:11日
新パスポートの発行日時は2021年12月24日。ビザを申請したのは1月13日です。本来パスポート番号変更から10日以内にビザを更新しないといけないのルールのようですが、全然間に合っていません。(領事館の年末年始休暇で受取が遅れたため)
領事館での受取日を証明できる資料を別途提出してほしいと言われたので、下図を渡しました。
パスポート変更後手続き(銀行・証券会社・スマホ・ネット回線)
1/25ビザ受取の翌日。銀行・証券会社・中国移動・聯通等を回ってパスポート番号変更の手続きを行いました。
▼今回行った場所
基本的には新旧のパスポートを持っていき「パスポート番号更新の手続きをしたい」と伝えれば対応してもらえます。日本人が多く住んでいるエリアなので、どこも対応はスムーズです。
1.中国銀行
- 所要時間23分(待ち時間0、手続き時間23分)
中国銀行はデジタル化が進んでいないのか、手続きに時間がかかりました。唯一紙の書類にサインが必要でした。(他は全てタブレットでの署名)
2.浦発銀行
- 所要時間14分(待ち時間6分、手続き時間8分)
銀行に入るのに健康QRコードの提示の他、QRコードをスキャンして、氏名・身分証番号等の記入が必要です。
3.東方証券(同一人物証明書が無いのでNG)
- 所要時間13分(待ち時間0分、手続き時間13分)
東方証券では、新旧のパスポート番号が同一人物であることの証明が出来ないと更新不可と断られました。
「銀行・ビザの更新では同一証明書は不要だった。何故東方証券では必要なのか?」と確認したところ、東方証券の資料には「外国人のパスポート番号更新には必ず紐づけるものが必要」と明記されているそうです。
日本のパスポートは新パスポートに旧のパスポート番号が記載されていないので、領事館で有料の「同一人物証明書」を発行してもらう必要があります。
4.日本国総領事館(同一人物証明書)
- 所要時間73分(待ち時間12分、手続時間61分)
領事館別館で「同一人物証明書」申請書類に記入し提出します。提出先に「東方証券」と書くと申請は受理されませんでした。
「証券会社への提出は認められないので別の理由で申請してほしい」とのことです。
資料提出から証明書発行まで1時間かかりました。料金は140元で現金で支払う必要があります。
5.東方証券(再手続)
- 所要時間11分(待ち時間0分、手続き時間11分)
同一人物証明書を持っていくとパスポート番号更新申請が承認されました。手続き終了後アプリにログインし、再度「リスク評価」アンケートに回答する必要があります。
6.中国聯通
- 所要時間7分(待ち時間0分、手続き時間7分)
巴黎春天の1階の店舗。客は一人もおらず、手続きはすぐに終わりました。
7.中国移動
- 所要時間25分(待ち時間15分、手続き時間10分)
前に9人並んでいましたが、意外と早く順番が回ってきました。
パスポート変更後手続き(支付宝、Wechat、旅行系アプリ)
1.支付宝
支付宝のパスポート番号の更新は簡単です。
「我的」→「我的客户」→「如何变更护照号码」のページから新しいパスポート写真をアップロードします。
2.Wechat
Wechatの方は少し面倒です。
まずは自動引き落としサービスを全て解除します。
私は旅行が好きで、現地ではバスや地下鉄などの公共交通機関を利用しています。Wechatの自動引き落としサービスを利用している都市が数十件あったので、1つ1つ全て解除しました。
また、音楽ストリーミングサービスの「酷狗音乐」も一度解約しました
その後、下記から一度登録情報をクリアします。
「Wallet」→「身份信息」→「更换实名」
その後、再度パスポート番号や銀行カードの紐づけを行います。
3.旅行系アプリ
旅行系アプリにもパスポート番号が登録されています。各種アプリとも簡単に変更可能で下記ページから行います。
- 飞猪(Feizhu):常用信息→出行人
- 携程(Ctrip):我的工具→常用信息→出行人
- 同程旅行:出行工具→常用信息→常用旅客
- 游侠客:出行人信息→出行人
その他航空会社(吉祥航空、春秋航空・・)の登録情報も変更しました。
まとめ
上海でパスポートを新しく発行し、番号変更後に必要な各種手続きを行いました。
今回回った銀行などは、利用者が少なく待ち時間なく手続きが行えました。また、外国人が多いエリアのため手続き自体にも慣れていてそれほど時間はかかりません。
同一証明書が必要だったのは「東方証券」だけです。証券会社の口座を持っている場合は、必要かどうか事前に問い合わせて、パスポート受領時に合わせて発行した方が良いです。
後は、支払系アプリ(云闪付・美团钱包・京东支付)、銀行(招商银行)、運転免許を更新すれば全て完了のはずです。この中でも運転免許の更新は面倒です(外国人の更新に対応している場所は郊外にしかない)。
▼過去記事(1年前に一度更新しています)
旧パスポートは中国からの海外送金時などに必要です。