北京証券取引所の取引開始。上場銘柄と株取引条件について

2021年11月15日(月) 中国に新設された北京証券取引所で株取引が始まりました。中国大陸の証券取引所は上海、深圳に続いて3か所目。上場銘柄や株取引するための条件を調べてみました。

北京証券取引所について

北京証券取引所「北交所」は従来の店頭市場「新三板」を基本として設立された取引所で、中小企業の資金調達ルートを拡充する目的があります。

11月15日から株取引が始まり81社が上場しました。

北交所、科创板、创业板の違い

同じく中小企業・新興企業向けの市場として中国には既に上海証券取引所の「科创板」、深セン証券取引所の「创业板」があります。

それぞれ主にサポートしているのは下記の企業です。

北交所

深入贯彻创新驱动发展战略,聚焦实体经济,主要服务创新型中小企业,重点支持先进制造业和现代服务业等领域的企业,推动传统产业转型升级,培育经济发展新动能,徐进经济高质量发展

科创板

面向世界科技前沿、面向经济主战场、面向国家重大需求。优先支持复核国家战略、拥有关键核心技术、科技创新能力突出,主要依靠核心技术开展生产经营,具有稳定的商业模式,市场认可度高,社会形象良好,具有较强成长性的企业。

创业板

主要服务成长型创新创业企业,支持传统产业与新技术、新产业、新业态、新模式深度融合。

それぞれ同じような内容です。北交所が上場基準が一番緩く上場しやすくなっています。

北京証券取引所上場銘柄

北京証券取引所に上場している銘柄を時価総額の大きい順に並べてみました。(2021/11/18現在)

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圧倒的一位は「贝特瑞」。リチウム電池の会社です。それ以外の会社は・・正直全く見たことも聞いたことも無い会社です。

▼参考1 科创板の時価総額上位銘柄

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科创板の時価総額1位は中国半導体ファウンドリー最大手の「中芯国际」。

▼参考2 创业板の時価総額上位銘柄

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创业板の1位は世界最大の電気自動車用電池メーカー「宁德时代」。時価総額はなんと1.5兆元。

北交所と科创板、创业板を比較すると有名な会社は少なく、時価総額も低いことが分かります。

北京証券取引所の取引条件

北京証券取引所に上場している株を取引するには証券口座に50万元以上の資産が必要です。(科创板と同じ)

私の証券口座は資産が50万元未満なので、申込するとNGとなりました。

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まとめ

今週から新しく始まった北京証券取引所の上場銘柄と取引条件について調べてみました。全く知らない企業ばかりで今のところ取引したいとは思いません。(そもそも預入資産が不足しているので購入することも出来ません)