中国航空会社(东航,海航,华夏,春秋)の飛行機乗り放題サービス。本当にお得なのか?

最近、中国の航空会社各社が飛行機定額乗り放題を始めています。各社のサービス比較と私が購入した列車の「火车半年卡」の内容をまとめました。

飛行機乗り放題比較

現在、中国の航空会社4社が以下のような定額乗り放題サービスを行っています。

会社 商品名 価格 期限 路線 販売状況
东方航空 周末随心飞 3322元 年末(土日のみ) 国内路線 販売終了
华夏航空 不限飞 2999元 6月28日-10月24日 全路線 販売終了
海南航空 随心飞 2699元~ 年末 海南島発着路線 販売終了
春秋航空 想飞就飞 2999元~ 年末 国内路線 販売中

东方航空が土日のみ、それ以外は平日、土日も含めた乗り放題です。

その他に7月18日から雲南省内乗り放題の「滇内多点无限飞」が販売されたり、四川航空が同じような乗り放題サービスを7月に発表するという噂もあります。

※現時点(7/16)では、春秋航空のみが購入可能です。

东方航空

私は东方航空の3322元(50,770円)で土日乗り放題を購入しようと思っていましたが、中国大陸の身分証明書が無いと購入不可だったため断念しました。

乗り放題発売後、週末の東方航空(+傘下の上海航空)フライトは乗り放題ユーザで占められています。

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先週末の上海-深センのフライトのエコノミークラスは80%が乗り放題ユーザです。普通にチケットを買おうとしてもかなり値段が高くなっています。

春秋航空

現在販売中で日本人が購入できるのは春秋航空の「想飞就飞」だけです。購入価値があるのか検討します。

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「想飞就飞」の価格は、2999元/3499元/3999元の3種類です。それぞれ予約できるクラス(座席、荷物サイズ)が異なります。

  • 2999元:会员享受坐
  • 3499元:会员享受坐、经济坐
  • 3999元:会员享受坐、经济坐、商务经济坐

乗り放題ですが、空港使用料が1フライトにつき50元別途必要になります。

路線は、春秋航空の中国国内と、香港、マカオ、台湾の路線全てを利用できます。

懸念点は、1フライトで「想飞就飞」用の座席が最小20席しか用意されていないので、週末旅行(土曜朝上海発、日曜夜上海戻り)のフライトを抑えるのが難しいという点です。

来週土曜朝のフライトを見ると上海→重慶、上海→昆明、上海→蘭州などのフライトは既に「想飞就飞」用座席が埋まって利用不可となっています。

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「想飞就飞」は昨日から販売開始したばかり。これから購入者が増えると更に予約が困難になります。結局、元々のチケット価格が安く人気のない路線しか利用できなそうなので、今回は購入しないことにします。

飞猪任性飞

航空会社の乗り放題とは異なりますが、オンライン旅行会社「飞猪(Feizhu)」では「飞猪任性飞66元飞全国」という割引券を配布しています。この割引券は、7月15日~21日までの毎日10時、20時に数量限定で配布しています。

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割引券を使うと「飞猪(Feizhu)」で販売している全ての航空会社の500元以下のチケットが66元で購入できます。また、500元を超えるチケットは、434元割引で購入できます。かなり得ですが、数量限定で入手するのは難しそうです。

火车半年卡

支付宝のミニプログラム「12306」で7月15、16日に「火车半年卡」「火车双周卡」が販売されました。

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「火车半年卡」は

  • 列車チケットが5割引き(最大20元まで)
  • 10回まで利用可能
  • 180日間有効

というもので、私は今日(7月16日)「火车半年卡」を購入しました。

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まとめ

色々な航空会社が乗り放題チケットを販売していますが、外国人購入不可だったり、乗り放題座席数が少なくて予約が思うように出来ないという事があります。

また、予約後乗らなかった場合のペナルティや事前予約できる枚数の制限など細かい規約があるので購入する前に、ルールを十分に理解しておかないと後悔する可能性があります。