最近、中国大手銀行の一部理財商品が元本割れしたとニュースになっていました。
私は人民元資産の大部分を銀行理財商品で運用しています。元本割れの原因と今後理財商品は危ないのか検討します。
元本割れした商品は?
先週、中国の大手銀行「招商银行」のとある理財商品が「-4.42%」になったとニュースになっていました。大手銀行のいわゆる普通の理財商品で、元本割れするケースは珍しいので、ここまでのマイナスは衝撃的です。
具体的に内容を見ると
- 工商银行、招商银行、建设银行等が販売した20余りの「净值型理财商品」がマイナスとなった。
- そのうち10商品は建设银行が販売した子会社「建信理财」が運用している商品
- 招商银行の「-4.42%」の商品は、年換算した收益率。実際に下がったのは1か月で-0.3%。
- これらの理財商品がマイナスになった理由は5月の債券市場に調整があったため
- また金融機関に対する規制強化「资管新规」の影響で銀行が損失補填など出来なくなったため
との事です。
購入している理財商品は大丈夫か?
このニュースを見た後に、私が購入している商品が問題ないかを確認しました。
今購入している商品は浦発銀行の「高资产净值悦盈利之93天计划」です。予定利率は4.0%。期間は2020/05/26-2020/08/27。
現在の購入額で計算すると1日当たりの利息は約131.5元。満期時(93日間)で12,230.13元もらえるはずです。
銀行アプリで確認すると5月26日に購入してから20日経過して、利息が2,659.57元貯まっています。今のところ問題なく予定利率の通り利息がついています。
今後どうするか
今後、理財商品が安全なのか危険なのかは正直分からないです。
以前の記事で書いた通りに浦発銀行の理財商品も国債、社債、債券ファンドなどで運用しています。
ところが、浦発銀行理財商品には5月の債券市場調整の影響はありませんでした。
現在の銀行3か月定期預金の金利は1.4%。3か月の理財商品の利回りは4.0%。差分は2.6%。わずか2.6%の利益のために元本割れのリスクで理財商品を購入するのは微妙な気がします。