先週、中国ではコロナに関する大幅な規制緩和を発表しゼロコロナ政策が終了しました。
規制緩和後私が住んでいる上海だけでなく、今までコロナとは無縁だった地方都市にまで感染が拡大しています。
上海のコロナ対策の状況
前回書いた通り上海では先週から大幅な規制緩和が始まりました。
そして、12/13(火)からは「场所码」(建物に入る際にスキャンするQRコード)や健康QRコード「緑」のチェックも廃止されました。※学校、老人施設、病院は除く
一般市民はPCR検査不要。何の行動制限も無くマスク着用が求められるだけとなりました。
コロナ感染者の急増
ゼロコロナ政策終了後、上海ではコロナ感染者が急増しています。
検査をしなくなったため、正式な感染者数は誰も分からない状況ですが
- 「取引先の職場で集団感染が発生」
- 「子供の学校で10人以上感染者が出た」
- 「PCR検査(複数人一緒の検査)で異常だった」
等と社員からも聞きます。
今まで3年間の累計感染者数より、ここ数日での感染者数の方が多いのは間違いないです。
今年4,5月のロックダウン中を含め今までの上海での累計感染者は7万人弱。上海市の人口は2500万人なので感染経験者は0.3%未満。
今は周りの状況を見ても数%位は感染していそうです。
上海でのコロナ変異株
中国で今流行しているコロナはオミクロン株のBF.7とBA.5変異株。
北京では「BF.7」、広州では「BA.5」が主流です。「BF.7」の方が症状が重い(高熱、席、体の痛み、頭痛、のどの痛み、味覚嗅覚異常が酷い)と言われています。
12月11日,浙江大学医学院附属第一医院感染病科主任医师喻成波向记者表示,BF.7与BA.5感染后症状一般有较明显的区别,BF.7感染症状包括高烧、持续性咳嗽、身体疼痛不适、头痛、喉咙痛、嗅觉味觉改变和食欲不振等;而感染奥密克戎变异株BA.5后,BA.5临床表现更为温和,症状明显减轻了,通常出现持续咳嗽、鼻塞和咽痛等几种常见症状,另一症状是极端疲劳,而味觉丧失和嗅觉丧失已经比较少见。
現状、上海でどの変異株が流行っているのは、何の公表も無いため不明です。
地方都市の状況
今までコロナとは無縁だった地方都市は、突然のゼロコロナ政策終了でかなり混乱しています。
週末、地方子会社の社員から「市にコロナ感染者が出たので、在宅隔離に切り替えても良いか?」と連絡がありました。
聞くと人口600万超の市で1日13人の感染者が出たので学校は休校。薬局は解熱剤等を買い求める人で殺到しているそうです。結局、その地方都市もPCR検査の廃止で感染者数が分からなくなり、学校は休校のままとなっています。
まとめ
ゼロコロナ政策が終了し、中国全土でコロナ感染者が急増しています。
ただ、12/14(水)から無症状感染者の人数は公表されなくなり、具体的にどれくらいの感染者がいるのかは完全に分からなくなります。
国家卫健委14日消息,当前,新冠肺炎核酸检测实行愿检尽检的策略,许多无症状感染者不再参加核酸检测,无法准确掌握无症状感染者的实际数量,从14日起不再公布无症状感染者数据。
いまのところ上海では大きな混乱は無いようですが、地方都市ではコロナ感染者の発生で大騒ぎになっている場所も少なくないです。
私もいつ感染してもおかしくない状況になっています。先日実施した遺伝子検査の結果から、コロナに感染した後の後遺症リスクを見てみました。
▼2022年に「nature medicine」で発表された論文「Long-term cardiovascular outcomes of COVID-19」より判定