中国では12/7にコロナに関する大幅な規制緩和を打ち出し、コロナに対する各種制限がほぼ無くなりました。それから僅か10日ちょっと。上海では感染が急拡大しています。
現在のコロナの状況などをまとめました。
上海でのコロナ状況
先週記載した通り、上海を含め中国の各都市でコロナ無症状感染数は公表しなくなりました。
そのため、現在上海でどれくらい感染者がいるのかは全く不明です。ただ、「知り合いの日本人でも感染者が出たり」、「取引先の会社で集団感染があったり」、「学校での集団感染」等など身近なところでも感染急増が感じられます。
社員に聞くと先週金曜日時点で「子供の学校(長寧区)で「発熱」や「抗原検査陽性」等の症状がある生徒が6分の1くらい」とのことです。
市中心部で仕事をしている人や、子供が学校に通っている家庭では既に20%位の人が感染していてもおかしくない状況です。
配達員不足
感染者や在宅勤務の増加などでネットスーパー・フードデリバリーの需要が急増しています。ただ、配達員の感染等のよりドライバーが不足していて注文が難しい状況となっています。
今朝(朝6時過ぎに)ネットスーパーを注文しようと見ると、下記状況でした。
- 美団买菜:1時間半待ち
- 叮咚买菜:注文受付終了
- 盒马:注文受付終了
いつもなら、美団买菜は朝6時でも注文から35分で届くのですが・・。
フードデリバリーの「美団外卖」「饿了么」もいつもの倍近く時間がかかるようです。
学校はオンライン授業へ
上海市では、今週から全市でオンライン授業となりました。(中3、高3を除く)
先週は学校に感染者が出ても無理やり授業を継続(クラス閉鎖などは各学校の判断に委ねる)していたため校内感染が広がり、更に親兄弟にまで感染が拡大していました。
そのため、周りの状況を見ても特に子供がいる家庭の感染者が多いようです。
社員の感染
そして、うちの会社の社員でも1人感染者が出ました。子供が学校に通っていて陽性だったので、子供から感染がうつったと考えられます。
幸いこの社員とは10日以上会っていないので、他の社員への影響は無い状況です。
コロナワクチンは効果があるのか?
結局、コロナワクチンに効果が有るのかは不明です。
中国国産ワクチン
先日中国のコロナ対策責任者が「ワクチンの感染予防効果はあまり理想的ではないが、重症化予防には一定の効果がある。特に老人は受けるべきだ」と発言していました。
が、実際にオミクロン株に対して具体的にどれくらいの感染予防効果があり、重症化予防効果がどれくらいあるのかは不明です。
多くの人が3回摂取してもコロナに感染しています。3回目接種から時間経過しているため抗体価が落ちているのか、そもそもオミクロン株には全く有効性が無いのか・・。
ファイザーワクチン
私は今年8月に2回ファイザーのワクチン接種をしました(オミクロン未対応の従来型1価ワクチン)。
ファイザーの1価ワクチン初回接種(2回完了)の有効性は厚生労働省によると下記の通り(12歳以上)。
オミクロン株に対しても、デルタ株と比較してその効果は低下するものの、発症予防効果等があることが様々な研究の中で報告されています。
具体的にどれくらいの予防効果が有るのかは不明です。
下記、ファイザー1価ワクチン接種後の時間経過と抗体価を観察したページによると、2回接種後6か月経過すると、抗体価が1000を切り有効性が50%未満となっています。
国際的なデータでも、特にmRNA型ワクチン(ファイザーやモデルナ)は3-5ヶ月で抗体価が基準値以下に低下することが示されています。
私が初回接種を終えたのが4か月前。抗体価の減少と1価ワクチンという事で、感染予防効果はあまり高くなさそうです。
まとめ
ゼロコロナ政策終了後、十数日が経過しました。上海では感染者が急増しています。ショッピングモールや飲食店では人が減り、地下鉄利用者も大分少なくなっているようで経済への影響は避けれない状況です。
ただ、このペースで感染が続けば多くの人が感染し、集団免疫を獲得するのも遠くない気もします。もし中国株がコロナの原因で下落するようなことがあれば、購入を考えています。