【上海】ロックダウン中の食料・日用品調達~団購のみで個人手配不可

4月1日から始まった上海浦西のロックダウンも17日目となりました。現在、上海の一部地区で外出規制が緩和されていますが、長寧区の私が住んでいるエリアは「封控区」のままで外出禁止が続いています。

ロックダウン中の食料調達方法は小区(住宅団地)によって異なっています。私のマンションでのルール・購入方法をまとめました。

小区のコロナ感染状況

私が住んでいる小区(住宅団地)では、ロックダウン後何度もPCR検査を行っていましたが4月8日まで感染者ゼロでした。

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ところが、ロックダウン9日目に隣のマンションで感染者が出て、その後3日連続そのマンションで陽性が出ました。

9日間一度も外出していないのに感染したので、外部から購入したモノからの接触感染ではないかと言われています。そのため小区全体で外部から個人でモノを買う事は原則禁止となりました。

食料・日用品団購

食料・日用品購入の唯一の方法が小区のグループ購入「団購」の利用です。

Wechatに「〇〇小区 牛乳購入グループ」「卵グループ」「調味料グループ」「野菜グループ」等があるので、その中で団購発起人「団長」が募集を出すのを待ちます。

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小区のWechatグループ以外にもマンションの棟単位でのWechatグループもあり、各団購の案内やマンション内での物々交換に関する情報を共有しています。

▼「団購」の到着予定案内も毎日届きます。

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最近では、牛乳、ティッシュ、キノコ、調味料セット、牛肉、野菜、パン・・・などの「団購」がありました。

▼棟グループチャットの下部に現在開催中の「団購」リンクがあります

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団購で購入出来るもの

私の小区では生活必需品のみ団購可で、酒飲料・タバコ・お菓子・コーヒーなどは非必需品なのでNGです。

また、「保障物资企业证明」がある企業の商品のみOKで、団購前に「居委会」に各種資料を提出し申請します。

団購アプリ

団購はWechatのミニアプリ「快团团」または「群接龙」で募集されますが、数量限定なので人気が高い商品は数分でなくなります。

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そのため何か欲しい商品がある場合は定期的にWechatをチェックしないといけません。また外国人が「団長」になる場合は要注意で、ミニアプリからお金を銀行カードに引き出せないとトラブルになっていました。

購入品の配達

マンションのエレベーターは一部時間を除いて停止しています。午前・午後に10分ずつ階ごとに利用可能時間が設けられている状況です。

団購で購入した商品は、購入者が多い場合マンションのボランティアが配達してくれますが、少ない場合は自分で1階まで取りに行きます。Wechatグループに連絡が来るので案内に従います。

老人・外国人への対応

マンション内には老人が結構います。70代、80代でもWechatグループで活発に発言をしている人もいますが、スマホを使いこなせない人も多いようです。各老人の部屋にはそれぞれ面倒を見る担当者(グループチャット内で募集したボランティア)がいて、団購の情報等を老人家庭に伝えています。また薬の手配などは別途「居委会」に連絡して購入しているようです。

外国人は少ないので、特に外国人向けの対応はありません。上の階にロシア人夫婦がいるのは知っていますが、他にマンション内にどれだけ外国人がいるのかは不明です。

食料・日用品配給(3回目)

今日は地元自治体から食料・日用品の無料配給がありました。(ロックダウン後3回目)

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▼1,2回目

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一人暮らしなら配給食品だけでも生きていけますが、家族が多いと全然足りなそうです。

まとめ

ロックダウン中の食料調達方法についてまとめてみました。

上海の中でも住んでいる地区・マンションによって大きく異なっているようです。私のエリアでは最低限の必需品の共同購入は出来るけど、それ以外の個別購入は原則禁止で不足分をマンション内で物々交換し入手するといった状況です。

色々書いてきましたが、私が今まで団購で購入したのは卵1セット(30個)だけ。団購は家族利用を想定した量となっているので一人暮らしにはどれも多すぎて扱いにくいです。