私は中国上海に駐在している日本人駐在員です。もうすぐパスポートの更新があるので、今まで中国で稼いだ人民元を海外送金しようかと思っています。(中国では外貨両替規制がありパスポート番号が変わると面倒)
今は、人民元の大部分を中国の銀行理財商品に投資していますが、海外送金後は仮想通貨に長期投資したいと考えています。海外駐在員の日本円資産運用や現在の仮想通貨の状況について調べてみました。
稼いだ人民元をどのように運用するか?
今まで稼いだ人民元を日本に送金した場合、日本円を資産運用することは難しいので普通預金口座に寝かしておくことになります。
▼海外駐在員の日本円資産運用について調べた過去記事
日本に住民票が無い(マイナンバーが無い)場合、証券口座や仮想通貨取引所の口座開設は不可で株や仮想通貨を購入することは出来ません。
日本の将来
ただ、日本の将来はどう考えても今より悪い方向に進んでいき国力が衰えていくのは間違いありません。
数年くらいは大丈夫かもしれませんが、日本政府の財政破綻や円の暴落などリスクがあり、なるべく円で資産を保有したくないというのが本音です。
つい先週公表された2020年の国勢調査の結果を見ると
- 2015年から人口が94.9万減少
- 人口に占める65歳以上の割合は28.6%
- 人口に占める15歳以上の割合は11.9%
- 日本人の平均年齢47.6歳
高齢化、少子化共に世界一です。更に男性の生涯未婚率は25.7%、既に4人に1人は生涯一度も結婚しないという状況です。青森・秋田等の県では県民の平均年齢が50歳を超えていて、地方自治体は既に公共サービスを維持するのが難しくなっています。
これら数値は年々悪化しており、約40年後(2065年)には日本の人口は8808万人、うち65歳以上の割合は38%になるそうです
■参照:財務省「日本の少子高齢化はどのように進んでいるのか」
40年後には間違いなく、今の年金・医療制度は維持できなくなっています。
仮想通貨投資
そこで、将来的な資産として保持しておきたいと考えているのが仮想通貨です。
仮想通貨投資歴
私は2015年1月にHUOBIの仮想通貨取引所でビットコインを購入しました。
ただ、2017年10月に全て売却してしまい、今は全く保有していません。当時は購入時から10倍以上利益がでて喜んでいたのですが、現在まで保有していれば100倍以上です。
最近、NFTなどに興味があり調べていたら再度仮想通貨に投資したいと思うようになりました。
投資対象銘柄
今購入したいと思うのは
- イーサリアム(ETH)
- バイナンスコイン(BNB)
2000万円を投資するとしたら、1500万円をETH、500万円をBNBに分けて10年くらいガチホでステーキングを続けたいと考えています。(2021/12/06現在 1ETH=459,510円)
スマートコントラクトプラットフォームのライバルが色々出てきていますが、まだしばらくはイーサリアムがトップシェアを取り続けるのではと思っています。
また、イーサリアム2.0へのバージョンアップで現在のガス代(手数料)の問題がある程度解決され、供給量が制限されるようなので、今後も堅い値動きが予想されます。
どのように購入するか
今の人民元を香港に移し、Binance口座を開きそこで仮想通貨を購入するというのが一番の理想です。
香港では仮想通貨の長期保有によるキャピタルゲインは非課税らしいので、日本のように利益の半分を国にとられるという事もありません。また日本の仮想通貨口座ではステーキング出来ないという大きな欠点があります。
(例)ETHを香港で1500万円分購入し、5年後に5倍に値上がりした場合(+イーサリアム2.0ステーキング報酬5%の場合)
1500万円×(1.05)の5乗×5倍=9,572万円
→利益は8072万円(税金0円)
同じ条件で日本の口座で購入すると(日本の会社ではイーサリアムのステーキング不可)
1500万円×5倍=7,500万円
→利益は6,000万円
→税引き後の手取りは約3,000万円 ※4000万円以上の所得は所得税45%+住民税10%
まとめ
もうすぐパスポート更新なので、今まで中国で稼いだ人民元をどのように運用するか改めて考えてみました。
今は仮想通貨を購入したいと考えていますが、今年のNFTバブルで既に割高な気もします。3日前にはエイベックス株式会社CEOが、ひとつのデジタルアートNFT(CryptoPunks)を150ETH(約7000万円)で購入していましたが、この絵にそんなに価値があるとはとても思えません・・。
ただ、長期的に見るとまだ上昇の余地があり少なくとも日本円で持つよりは安全かと思っています。