中国でNFT(デジタルアート)投資。外国人が使えるプラットフォームは?

ここ最近、世界中で急速に普及している「NFT(non-fungible token)」。中国でもアリババやテンセントがプラットフォームを提供しデジタルアートの売買が出来るようになっています。現在、中国でNFTの転売は禁止されている(?)ようですが、もし解禁されると価格が暴騰する可能性はあります。

NFTとは?

NFTとは「Non Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、デジタル上の資産の所有証明書のようなものです。

既にデジタルアート、音楽、トレーディングカード、ゲーム等の世界で利用されていて、今後も更に普及すると言われています。

Twitterの創業者ジャック・ドーシーの初投稿が3億円で落札されたり、1つのデジタルアートが数十億で落札されるなどバブルのような状態になっています。

ただ、NFTで購入出来るは「所有権」で、「著作権」はアーティストに帰属したままになるというのが一般的な考えです。

自身のVRアートNFTを1300万円で売却した「せきぐちあいみ」さんのインタビューを見ても、NFTを保有することの意味が私にはよく分からなかったです・・。

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中国のNFTプラットフォーム

中国ではテンセントやアリババがNFTプラットフォームを提供しています。

テンセント「幻核」

早速テンセントの「幻核」をスマホにインストールしました。

2021年11月現在「幻核」で扱っている商品は、かなり少ないです。

11月9日に日中合作アニメ「一人之下」のキャラクターNFTが販売されました。1キャラクター98元で1,000NFT(所有権)、6キャラクターで計6000のNFTの販売です。すぐに完売となり今は購入することはできません。

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所有権のみ販売なので、購入したからと言ってキャラクター画像をコピーしたり、改ざんすることはNGです。

また「幻核」は作品の転売機能も無く、購入時に中国の身分証明書番号が必須なので外国人は使う事が出来ません。

アリババ「蚂蚁链粉丝粒」

次にアリババの「蚂蚁链粉丝粒」を見てみました。

こちらでも1つのデジタルアートに対して大量のNFTを販売する形になっています。

例えばこの画像に対して10,000NFTが販売されています。購入するとこの絵の10,000人の所有者の1人になるという形です。

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オークションページを見てみました。

こちらは1作品に対して1NFTが販売されています。

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素人が適当に書いたような絵でも数千元の値段が付いています。

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「蚂蚁链粉丝粒」では、購入したデジタルアートを他人に無償提供することは可能ですが転売する機能はありません。

プラットフォーム上で無償提供をし、裏で現金の受け渡しをする行為は厳禁と記載されています。

まとめ

中国のNFTプラットフォームについて調べてみました。NFTを使ったデジタルアートの売買は中国でも普及しつつありますが、バブルを警戒してか、転売については許可されていないようです。

今月から上海浦東で開催されているNFTアート展「DC & STARS数字藏品艺术展」で高額な商品が即完売したことがニュースになっていましたが、今後も更に広がっていくことが予想されます。

今のところ転売で利益を出すというよりは自身でデジタルアートを作成して、NFTを販売するというのが一番良い方法かと思います。素人が書いたような作品でもNFTというだけで高値が付いています。

AIで作成した絵画にも高値がついているので、時間があれば私もディープラーニングで絵画を作成してみようかと思います。

▼以前少し試したことがあります

ai-china.hatenablog.com