突然の暴落、売買停止、会計捏造、米国の制裁・・中国株は危険が一杯

中国で働く外国人に中国A株取引が解禁され数ヶ月。私は解禁直後に口座を作り取引を始めました。

ご存知の通り最近は米中貿易摩擦悪化の影響もあり世界的に株価が下がっています。先週末には日経平均株価もナスダックも年初来安値を更新。上海総合指数も右肩下がりの状況です。(下図は上海総合指数の週足チャート)

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全体的な地合いが悪いのもあるのですが、実際に中国株売買を始めてみると下記のような中国特有のリスクも多く正直中国株は資産運用には向いていないかと思います。

  1. 理由不明の突然の暴落
  2. 突然の売買停止
  3. 会計情報捏造、脱税
  4. アメリカからの制裁

理由不明の暴落

私が持っていた中医薬大手「康美药业」の11/28の分足チャートです。
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10時前の数分の間に突然7%の下落。証券会社のニュース配信でも下落の理由は全く記載されていません。

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その後も下落が続き購入から数日-17%でロスカットをしました。当初下落の原因も分からなかったので損切りが大分遅くなってしまいました。このように中国株では原因がわからない暴落は頻発しています。

突然の売買停止

中国株の大きなリスクの一つとして突然の株の売買停止「停牌」もあります。

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東芝の白物家電を買収した中国家電大手の「美的集团」も今年9月10日から突然売買停止を発表しました。この停牌は基本的にはいつ再会するかは発表されず、その間保有している株を売る事ができません。美的の売買停止期間は1ヶ月半ほどでしたが、最長では5年間売買停止となった株もあります。

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この銘柄も9月から停牌。3ヶ月後に再開しましたがストップ安連発で3分の1近くまで下がっています。

その他リスク

上記以外にも会計情報捏造や脱税も頻発に起きています。先月も上場企業のトップが純利益を1.5億元水増して逮捕されていました。

また、アメリカからの制裁で株価が大幅に下がっている企業もあります。

このようにリスクが多いので、もし中国株投資をやる場合は、1銘柄集中ではなく複数銘柄分散投資をオススメします。