2020年11月1日(日) 山東省泰山・曲阜週末一人旅の続き。孔子の故郷「曲阜市」の世界遺産「孔庙・孔府・孔林」を観光します。
山東省曲阜市について
曲阜市は儒教創始者「孔子」の故郷です。山東省の省都「済南市」から南に156kmに位置する人口65万人の田舎町です。全市人口の五分の一が孔姓と言われています。
孔子にまつわる史跡:三孔(孔廟、孔府、孔林)が世界遺産として登録されています。
孔廟
孔廟「孔庙」は、魯国の哀公が孔子が亡くなった翌年(紀元前478年)に孔子を祀るために建てたものです。実際に住んでいた邸宅を改装して廟としました。中国三大宮殿建築の1つです。
チケット購入
11/1(日) 09:30 ホテルから孔廟に歩いて向かいます。半壁街沿いの紅葉が綺麗です。
孔廟は城壁内にあります。
ただ、外国人はネットでチケットを購入できないので、城壁外の窓口でチケットを購入します。料金は3つの観光地「三孔」のセットで70元。(コロナ後から2020年年末までの期間限定半額料金)
チケット売り場付近ではガイドの客引きが数十人以上待機しています。「ガイド無しで見てもつまらないよ」「孔廟30元で案内する」などと話しかけてきます。
孔廟観光
孔廟は南北700mの長方形型の敷地で14万㎡の広さ。
入口にある「金声玉振」は明代に建設されたものです。
その後ろには、それぞれ異なる年代に造られた門が並んでいます。
第三の門「弘道門」への道
第四の門「大中門」
その後も似たような景色が続きます
1018年創建の「奎文阁」の中ではお土産が売っています。
孔子の教え「論語」だけではなく、儒教に関係ない本も多いです。
第七の門「大成門」。以前は皇帝だけが中に入ることができました。
そして、本殿「大成殿」が見えてきました。
大成殿の中心に孔子の像があり、その隣に4人の弟子の像が並んでいます。
「聖跡殿」には、孔子の一生が120枚の石刻で刻まれています。
孔子の直系子孫の家系譜
孔子旧邸の井戸
「詩礼堂」孔子が息子を教育した場所。
孔府
孔府は孔子の直系子孫が暮らしてきた邸宅です。創建後、何度も拡張され現在は460部屋もあります。
10:30 孔廟観光後、孔府に向かいました。孔廟のすぐ近くで出口から100mの場所にあります。
孔府に向かう通りのお土産屋。数珠や本のしおり等を売っています。
孔府入口。孔府ではチケット提示は不要でした。顔認証でパス出来ます。(孔廟入場時に顔情報が登録されていました)
1502年創建された「重光門」。壁がありません。
「大堂」。孔府の主人が勅命を受けたり、官吏と接見した建物。
「二堂」
「三堂」
花園ではちょうど紅葉が見どころでした。
孔林
孔林は、孔子をはじめとする孔家歴代の墓所です。世界で最も長く続く一族の墓地と言われています。
15:40 孔府出口付近に孔林行きのバス乗り場があります。移動手段はバスだけではなく、馬車や三輪車も待機しています。
馬車は一人で貸切ると50元と高かったので、三輪車で孔林まで移動しました。(片道5元)
「万古長春坊」から歩いて墓地まで向かいます。
墓地入口
孔林の敷地は広大なので、全部回るには観光車を利用するのが便利です。(20元)
私は孔子の墓だけ見れば十分なので、徒歩で移動します。
林の中にお墓が点在しています。
孔子の墓へ向かう道
孔子の墓地。たくさんの花が供えられています。
観光客が花を買って献花しています。
願い事が書かれたもの。
近くには孔子の孫で「中庸」の著者「孔伋」の墓があります。
観光を終えたので、町に戻って夕食にします。
五马祠街
ここが曲阜で一番賑やかな通りです。
地元の人向けの店が多く観光客が見るような場所はあまりありません。
近くに無人コンビニがありました。
入口のQRコードを読み取って入ります。上海では全く見かけなくなりましたが、こんな田舎町でまだ無人コンビニが残っていました。
曲阜名物料理
夕食は、適当に入った地元料理屋で食べます。曲阜名物の孔子に関係したものを注文しました。「孔子焖鱼」と一番有名な「孔子豆腐」(計65元)
豆腐は5人前くらいの量があります。3分の1も食べれませんでした。
食事後バスで新幹線駅に移動し上海に帰りました。
まとめ
孔子にまつわる世界遺産3か所を見て回りました。来るまでは儒教や孔子についてほとんど知らないので、あまり興味はありませんでした。ただ、約2,500年前に亡くなったとされる孔子の墓や孔子が住んでいた場所等を見て回ると歴史の重みを感じた・・気がします。
曲阜では人口の5分の1が孔姓という事だったので、タクシーの運転手や店員などに「苗字は孔か?」と聞いてみましたが全員違いました。孔子の末裔は城壁内に住んでいる人が多いそうです。