中国の寝台列車紹介~上海から泰山へ12時間の旅

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2020年10月30日(金)夜 上海から世界遺産「泰山」に行く寝台列車に乗りました。今まで国外行き列車を含め何度か中国の寝台に乗ったことがありますが、全然寝れないので最近は使っていませんでした。

「泰山」周辺には空港はなく、登山のため久しぶりに中国の寝台列車に乗ったので設備・感想等をまとめました。

チケットの購入

上海から泰山に行く寝台列車は毎日数便あります。

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このうち仕事終わりに使えるのは「1228」「K336」「T136」の3つ。泰山への到着時間が一番早い「1228」を予約することにします。

※便名の最初の文字は以下を表しています。
T:特快旅客列车(最高140km/h)、K:快速旅客列车(120km/h)、アルファベット無:普通旅客快车(120km/h)

キャンセル待ち

泰山に行こうと思い立ったのは木曜日。翌日の「1228」の软卧(一等寝台:2段ベッド)は既に完売しています。木曜昼にキャンセル待ちを申し込みました。

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購入できる確率は40%と表示されていましたが、木曜夜22時くらいにキャンセルが出て購入できました。

上海駅

10/30(金) 19:45 上海駅到着。

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最近は上海虹橋駅を利用する事が多いので、上海駅に来るのは久しぶりです。

列車毎に待合室が異なる古いタイプの作りです。

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今回乗る寝台列車は上海駅始発なので、出発30分前に改札が始まりました。

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列車の様子

20:20 定刻通り出発。

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软卧(一等寝台)の部屋

予約したのは、软卧(一等寝台)です。1つの部屋の中に2段ベッドが2つ。定員4人です。

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ベッド上段か下段かは基本的には予約時にランダムで決められ下段の方が若干値段が高くなります。

今回泊まったのは上段。上段に登るには写真赤枠で囲った足場があるだけなので、子供や老人には厳しいかと思います。

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枕や布団はまずまず清潔に見えます。硬卧(二等寝台:3段ベッド)と比較すると高さもある程度確保されています。

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食堂車

朝食は食堂車で注文しました。メニューは無く、20元のセット1種類しかありません。

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お粥や蒸しパン等。味付けが濃く冷めているので、全然美味しくないです。

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トイレ

トイレは車両ごとにあり、洋式・和式タイプ両方ありました。掃除を頻繁にしているせいか比較的清潔です。

洗面台

洗面台も車両ごとに設置されています。歯磨き、髭剃りに使います。

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コンセント

コンセントは部屋には1か所(テーブルの下)だけでした。通路には何か所かあるので、スマホの充電には困りません。

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全然寝れない

22:30 部屋の電気が消されました。ただ、同室の乗客はスマホで遊んでたり誰も寝る気配はありません。

00:20 南京到着。出発から4時間経過でやっと南京。新幹線だと最短で1時間の距離です。その後、隣のいびきが酷かったり、途中で乗客が出たり入ったり、電車の揺れが気になったりで全く寝れません・・。

04:40 徐州到着。出発から8時間以上たったのに、まだ江蘇省です。

結局そのまま一睡もできず朝を迎えました。

▼車窓から見える山東省の田舎。朝6時半

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まとめ

今回久しぶりに中国の寝台列車を利用しました(多分7回目)。私は飛行機や列車などで全く寝れないタイプなので、今回も全然寝れませんでした。

列車車両は古いですが、比較的清潔に保たれています。夜出発して朝から観光できるので、どんな環境でも寝れるという人にはお勧めです。