2年前から始めた中国A株取引。今年はコロナ直後(春節前)に全て売却し、その後数か月は中国株を取引していませんでした。
6月、7月に中国株全体の株価が大幅に上昇してきたので最近少しA株を買い始めています。
半導体株ETF「国泰CES半导体芯片ETF(512760)」で失敗したので反省の意味を込めて購入した経緯等をまとめてみました。
中国の半導体を取り巻く状況
アメリカの制裁により9月15日から「华为技术(ファーウェイ)」に対する半導体の出荷停止が始まりました。
今までファーウェイの旗艦スマホで使われるチップは、ファーウェイ子会社「海思半导体(ハイシリコン)」が設計し台湾の「台湾积体电路制造(TSMC)」が製造してきました。
ハイシリコンが設計したチップは、まだ中国国内のファウンドリ(半導体の受託製造)では製造する技術が無いため、今の在庫がなくなるとHuaweiはスマホの販売が難しくなると言われています。
中国政府は自国の半導体企業育成を最優先の課題に挙げていて、様々な政策で企業を支援しています。
半導体企業支援政策
8月4日中国政府が半導体企業支援政策「新时期促进集成电路产业和软件产业高质量发展的若干政策」を発表しました。
全37条でその中には「最高10年間企業の所得税を免税とする」等の記載があります。
翌8月5日朝のテレビニュースでもこの政策がトップに近い扱いだったので、半導体関連企業の株価が大幅に上がるのではないかと判断しました。
半導体株購入
8月5日早速、半導体関連株を購入することにします。
ただ中国の半導体企業はほとんど知らないのでETF「国泰CES半导体芯片ETF(512760)」を購入しました。
構成銘柄の上位5社は下記の通りでREPが60~200程度とかなり高めです。
- 兆易创新 9.41%
- 中环股份 6.67%
- 北方华创 6.16%
- 汇顶科技 5.93%
- 长电科技 5.41%
3週間で損切り
株価は政策のニュースを受け、8月5日の始値は値上がりしました。ただ、そこからすぐに下がり始めます。結局ほぼ毎日下げ続け8月26日に損切りしました。
▼08/05買 2.666、08/26売 2.338
まとめ
中国株は政府の政策によって、大きく値上がりすることがあります。(最近だと新免税措置で「中国中免(601888)」の株価が数倍に値上がり等)
今回の半導体企業支援政策もかなり株価にプラスに働くのではないかと思って買ったのですが、全然ダメでした。
中国最大のファウンドリ「中芯国际(688981)」も科创板に重複上場後下げ続けています。